【アカペラ】松岡さん編曲!Lovin’ Youのコードに垣間見える東洋の美しさ!


戦場のメリークリスマス
戦場のメリークリスマスのAメロを例に
準備体操からはじめましょう!

実は戦場のメリークリスマスには
日本の美しさが秘められています。

右手で弾かれる主旋律を聴いていると
ずっと「シとミ」の平行4度が鳴っています。

それっぽいコード進行。たぶんこんなん。

それっぽいコード進行。たぶんこんなん。


この4度ってもともと中国でよく聴かれる技法
こいつを使うと東洋っぽさが出るそうです。

元々この記事は13thや11thを使った編曲の
魅力を書く予定の記事だったのですが
気付いてしまったからには仕方が無い。

Lovin’ You / Vox Oneに隠された
テンションコードに隠された美しさについて
語る記事
にシフトしようと思います。


Lovin’ YouのAメロ
※可読性の都合から♭は省略して執筆いたします。

さあ!
そうしたら4度に気をつけて
Lovin’ YouのAメロを聴いてみてください。

わかりやすい一番最初のAメロにしましょうか。
感の良い方はお気づきでしょう。

“Lovin’ you is eas…”ぐらいまで
ずっとリードとコーラスの誰かが4度を鳴らしています。

またそれだけでなく
この曲って異様に11thが多いようにも感じます。
該当箇所も9th,11th,11thと言う風に和音が遷移しています。

この11thと言う和音は
「ドミソシファ」となる和音
ですので
「ドとファ」「ドとソ」「ミとシ」とで4度を鳴らす事が出来る和音です。

リードと4度が鳴っている箇所を見ると
「ドファ」「ファシ」「ミラ」です。

この時の根音はそれぞれ
「レ」「ド」「シ」なので「ド」「シ」「ラ」は
全部コードにないオシャレ和音の音
になります。

このオシャレな響きが
奇しくも松岡さんの故郷でもある日本を感じさせる和音を
産み出しているのであります。


まとめ
いやはや。
美しいものには必ず理由があるものです。

元はと言えばテンションの魅力を伝えるために
特に僕が1番好きな13thと言う和音の魅力を伝えるために
記事を執筆しようと思い戦場のメリークリスマスを
聴き込んでいたのですがまさかのまさか

Lovin’ Youでも4度がこんなにふんだんに
しかも一番目立つリードの音に対して
一番目立つロングローンが多い箇所
使われているとは思いもしませんでした…。

Vox Oneの楽曲の中でも
松岡さんが書かれた楽譜って一段と美しいばかりでなく
どこかどくとくの松岡さんらしさや
ハーモニーの親しみやすさがあるなとは思っていた
のですが

この4度のマジックはもっと早く気付きたかったです…。

※更にリードとコーラスと言う相関性を無視すれば
基本的にどこかしらで4度が鳴っていました。

本当に松岡さんが意図して
4度をふんだんにおいているのかは不明ですが
僕はこの4度の連続に美しさを感じました。


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