【アカペラ】今SNSで話題のアレンジに関する書き込みを読んで思った事


憧れのアレンジャーくねくねさん

※勝手にtweetを埋め込んでしまったのでもしまずかったら即消します。

ハモネプの無花果と言うバンドでおなじみの方も多いのではないでしょうか。
アカペラーの皆さんは∮(インテグラル) と言うバンドで知っている方も多いのではないかと思います。

ちなみに僕はくねくねさんのアレンジだと「なごり雪」が一番好きです。
あのラスサビに向けてのストップからの流れがたまらんのです。
1:30でここまで人を感動させるってやべーなと思いながら聴いていたのを思い出します。
またパーカスの演出も上手い…。話せばきりがないですね!

そんなくねくねさんのアレンジに関する投稿を見ていて
まあ賛同するところや少し違う風に考えている所などなど色々あったので
備忘録として記事にしておこうと思ったのが事の発端です。



「ありがとう」も言えないメンバーへ
残念ながら歌っているとたまに居ます。

僕は基本的にアレンジは自己表現だと思っていてバンドメンバーには常に
自己表現に付き合ってもらっている部分があると思っているので
アレンジは完全にエゴだと思ってアレンジをしているのですがそれでも
楽譜をバンドに投げた時に“レスポンス無し”の人がいると非常に残念な気持ちになります。

アレンジャーは常に通勤通学中などにもバンドやアレンジのことを考えております。
「あいつにこの音歌わせたら凄く栄えるんじゃ無いだろうか!」とか
「あいつきっとこう言う音にしたら喜んでくれるんじゃないかな!」とか
凄くわくわくしながら皆に喜んでもらえるのを楽しみに楽譜を作り込むわけです。

楽譜をもらったらまず楽譜とにらめっこして欲しいのです。
僕は敢えて楽譜に皆の名前を記載せずにバンドに渡す時があります。
それでも長年歌っているバンドだとどこが誰か皆直ぐに察してくれます。

それぐらいアレンジャーって各パートに
「君にはこの音を!」と言うメッセージを混めて楽譜かいている
んです。
是非そのメッセージを全力で受け取ってもらいたいですし
やっぱり「ありがとう!」の一言ぐらいは欲しいものです。

その上でこちらもメンバーに対して「(こちらこそ歌ってくれて)ありがとう!」と
言えるのが理想のアレンジャーとメンバーの関係なんじゃないかなと思います。


いつもの逆を言ってみよう!
いつものmokabuu.comであれば
アレンジャーは歌ってくれるメンバーに感謝すべきであり
決して傲慢な態度はとるべからず
って感じの無いようなのですが
敢えて今日はその逆を主張してみたいと思います。

アレンジャーってそのアレンジ1個書けるようになるのに凄く苦労してるんです!

まずいきなりアレンジをしはじめる人って居ないと思います。
もしも仮に居たとしてもそれだけでは絶対に大成しないので
メンバーからも周りからもアレンジを叩かれて折れると思うんです。

プロの楽譜を採譜したり沢山色んなジャンルの曲を聴いたりして
沢山勉強して覚えるべきインプットを日夜ゴリゴリ詰め込んでいる
のです。

字ハモを上手く作れるようになりたくてプロの演奏を採譜してみたり
ジャズアレンジに挑戦してみたくて楽器のジャズの仕組みをひたすら聴き込んでみたり。
時には歌ってみない事には音の動きの作り方がわからないこともあるので
プロはどのような音の動きでどのような表現をしているのか知るためにプロの楽譜の多重録音に勤しんでみたりも。

そして調子にのって多重録音の音源を
サークルライブの音源審査にだしたら
リード力と言う割とリアルで辛辣な理由で落ちました!!!!!

黒歴史です!!!!!!

※審査員に迷惑なので良い子は真似しないでください。


兎に角アレンジャーも辛いのです
脱線してしまいました…。

話を戻すと…

くねくねさんの投稿にはアレンジそのものにかかる時間しかかかれていませんでしたが
そのアレンジをするまでの下準備の段階ですでにその倍以上の時間はかかっているんです。

そして仮にアレンジをする時間だけ見ても
歌詞の解釈だったりとかコードの分析だったりとか原曲の解釈にも莫大な時間がかかります。
誰よりも原曲への理解を深めて上でそれをバンドに合わせて再構築しているのがバンドのアレンジャーなのです。
そしてやっとこさ完成した楽譜に歌詞をふったりスキャットをふったり、時には“実現可能性”“歌いやすさの確認”“完成像の共有”をするために多重録音で仮歌をとってみたり。

それでも常にメンバーのことを考えながら
バンドでそのアレンジを歌った時のことを1人で妄想してニヤニヤしながら
必死に数枚の楽譜でありったけの自己表現をせんとしている
のです。

もちろん自己表現に付き合ってくれているメンバーには恩着せがましくならずに
プロでもない俺が作った楽譜から一生懸命音をとって歌ってくれて「ありがとう!」の気持ちを常にもって接するべきです。

でもやっぱりこの「ありがとう!」は一方通行じゃないけないと思うのです。
自分がいまその歌を歌えるのはアレンジをしてくれた人がいるからであって
そのアレンジをしてくれる人が居なければ歌うことだって出来ないんですから。

「ありがとう!」は一方通行ではないです。
相互に感謝し合えるのが素敵なバンド環境なのだと僕も思います。


魔法の言葉”ありがとう”
月並な言葉でしめてしまうならば「ありがとう」と言われて
嫌な気持ちになる人は居ないと思います。

だったら減るものではないですし
既成事実として「楽譜を作ってくれる人がいなければ歌えない」ですし
「歌ってくれる人が居なければ楽譜は意味が無い」のですから
相互に感謝しあって“ありがとう!”と伝え合う事で皆がハッピーになれたらなと思いました。

ちなみに初回のバンド練に
“音をとって”
“楽譜を印刷して”

来てくれるとアレンジャーとしてはその日は最高の1日になります。
しっかりと音楽を嗜む上での基本中の基本かとも思うのでアレンジをしてもらったら”ありがとう”を忘れずに。そして「音とりは初回の練習まで」に「楽譜は紙に印刷して」練習へ向かいましょう!

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