皆さんはこんな台詞を聴いたことないですか?
編曲者に
「そこなんでこの音にしたの?」
と聴くと、
「いや、適当におきました、ごめんなさい。」
って返す人けっこういると思うんですけど、私の気のせいでしょうか?
僕は・・・
適当に音を置けるアレンジャーなんていないと思っています。
音を置くときに何かしら考えているはずなんです。
そうじゃないと、無限に可能性のある音の中から音を選んで楽譜に配置する行為なんてできないです!
だからその考えを言葉にできない人を見ていると「惜しい!」「もったいない!」とムズムズします。
例えば、指摘内容がイケていませんが「なんでそこはこの和音にしたの?」とフィードバック時に聴かれたとしましょう。
このとき「適当に決めました。何も考えていませんでした。ごめんなさい。」って言っている人でも、例えば下記のようなアプローチをとっていると思うんです。
- コードサイトにGと書いてあったので「ソシレ」の音を並べました
(コードサイトの言うことは正しいと考えました) - midiを再生して違和感がなかったのでこの音にしました
(midiを流して不協和音が鳴っていなかったのでこの和音は正しいと考えました)
考えが足りている・足りていないは別として、考えてはいますよね!
こうやってアプローチやそこに至るまでの考え方を言語化することで、
どのアプローチが良くなかったのか?
フィードバックができるようになるのです。
「Gだからソシレは安直だったね!」とか「midiを聴いたときにこんな視点が足りなかったね」とか。
「適当です!ごめんなさい。」
って言っている方でも、楽譜が出来上がっている以上は「絶対に何か考えている!」のです。
せっかく考えているのに、それを言葉にできないのは勿体ないです!
当然、考えを言語化するには慣れも大切です。
日頃から「適当!」でぶん投げてしまわずに、しっかりと自分の考えをぶつける癖をつけると、アレンジへのフィードバックの質もあがり、結果としてアレンジの質もあがりますよ!
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