【アカペラ】ルールや規則は理由にはならない!ルールを使って理屈をこねろ!


許せない4年前の自分
先日、僕が期待しまくっている後輩と話している時にふと考えました。

なんで自分はこいつにこんなに肩入れしているのだろうか?

と。

理由はすごく単純で、彼が自分にすごく似ているからなんですよね。

必死に理論や規則を勉強して、音楽っていう不確かなものに理屈付けをしようとしているのです。

僕はこれはとっても大事なことだと思います。

音楽に限らず、しっかりと考え抜いて善悪を判断するのは必要なことです。

ただし、理論を答えとして利用するのはNGです。

今日は「平行5度の禁則」を例に、理論を答えにせずにどうやって答えを導けば良いのか記事を書きます。


ダメダメな4年前の僕
ちなみに反面教師は4年前の僕です。

「平行5度の禁則があるから、平行5度はだめ!」

これが割と初期の僕の答えです。

これは論外です。

さすがに自分でも論外なことに気がついたので、答えは以下のように変わりました。

「Pentatonixや教会音楽じゃないと平行5度は悪目立ちするからだめ!」

これもちょっと甘いです。

じゃあどうやって答えるのが良いのか?


2018年のつねこーの答え
今ならこんな感じで説明します!

——————

まず5度は第3倍音に当たる音です。

第2倍音の8度にも同じことが言えますが、基音に近い倍音を歌うことで音が太くなります。

音が太くなるため、特定の音が大きく聞こえるのが、この和音の特徴です。

そのため狙い所を間違えると、本来聴かせたい音ではなく、5度8度の部分が大きく聴こえてしまいがちです。

ましてや、その太い音が特定の2声部間で連続して続けば当然不自然な響きになります。

その音を太くして、特定の旋律を前面に押し出したい時でなければ使うのを控えて方が良いでしょう。


まとめ

平行5度だからだめ!

と言われるよりも

そこの旋律を引き立てたかったの?

と聴かれた方がドキっとしますよね!

本当に、平行5度で押している旋律を引き立てたかったのならOKなんです。

アプローチとして平行5度を使うべきではないかもしれませんが、悪い目立ち方かもしれませんが、目立たせたい箇所が目立っていたという点では編曲は成功ですよね!

理論や規則はあくまで、思考するときの切り口にしかなりません!

なんで、その理論があるのか、それを破るとどうなるのか、しっかりと考えた上で理論を使うようにしましょう!


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